腹痛とは

腹痛は下痢などで、わりと馴染みのある症状ですが、そんなもので済まないことも多々あります。

もし、排便をしても激しい腹痛が治まらない場合は、すぐに医師に診てもらう必要があります。
この時、余裕があれば便の状態も確認しておきます。
血便や黒い便の場合は、特に診てもらう必要が上がります。
高齢者の激しい腹痛は危険な病気を伴っている可能性もありますね。

突発性の激しい腹痛で疑われる原因は、胆嚢結石症、胆管結石症、内臓破裂、十二指腸潰瘍、精巣捻転症、茎捻転、腸間膜動脈血栓症、腹部大動脈瘤破裂、尿管結石症、解離性大動脈瘤などがあります。

胆嚢結石症や胆管結石症では、痛みがみぞおち付近で吐き気や嘔吐を伴います。
十二指腸潰瘍では、非常に激しい痛みがみぞおち付近からお腹全体に広がっていきます。
尿管結石症ではわき腹から背中にかけての激痛が起こります。
腹部に衝撃を受けて腹痛を伴う場合は、肝臓、膵臓、脾臓などが破裂している可能性も考えられます。

男性の場合は睾丸がねじれる精巣捻転症の可能性もあります。
女性の場合は卵巣嚢腫の茎捻転の可能性もあります。
高齢者では腸間膜動脈血栓症や腹部大動脈瘤破裂、解離性大動脈を引き起こしていることがあります。

数日間で腹痛症状が進行していく場合は、便秘、急性胃腸炎、胃・十二指腸潰瘍、虫垂炎、腸閉塞などを疑います。
女性の場合は子宮外妊娠や骨盤腹膜炎の可能性もあります。

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